最近、データセンターについて調べていた。
AIが広がって、世界中で巨大なデータセンターが作られている。ものすごい数のGPUを並べて、大量の電力を使って、とにかく計算能力を増やしているらしい。
でも、そんなにいる?
スマホもそうだ。
毎年どんどん高性能になる。動画は4Kになって、8Kになって、ゲームはリアルになって。
もちろん高性能なのはいい。
でも、そんなに必要か?
動画だって、普通に見られればそれでよくないか。
なんだか技術って、必要以上に高性能になっていくところがある。
AIもそのうちそうなるんじゃないか。
巨大なデータセンターを作って、とんでもない量の計算能力を用意して。
で、それ何に使うの?
……なんてことを考えていた。
でも、ふと携帯電話のことを考えた。
そもそも電話って、ポケットに入れて持ち歩く必要あったっけ?
固定電話だけの時代があった。
家に電話があって、会社に電話があって、用事があればそこにかける。
それで社会は普通に動いていた。
外を歩いている人と、今すぐ連絡が取れない。
まあ、そういうものだった。
そこに携帯電話が出てきた。
いつでも電話できます。
どこにいても電話できます。
たしかに便利だ。
でも、それが絶対に必要だったのかと言われると、別にそんなこともなかった気がする。
ところが、みんなが電話を持ち歩くようになった。
するとメールをするようになった。
写真を撮るようになった。
地図を見るようになった。
音楽を聴いて、動画を見て、買い物をして、電車に乗るようになった。
今では、電話をする時間の方が少ないくらいだ。
なんだこれ。
電話をポケットに入れたかったんじゃなくて、
電話をポケットに入れられるようになったら、そこから使い道が生まれたのか。
だとすると、順番が逆なのかもしれない。
必要なものがあって、技術が生まれる。
そう考えていた。
でも実際には、
できるようになる。
とりあえず使ってみる。
便利だから、もっと使う。
すると、それまで存在しなかった使い方が生まれる。
そんな順番もある。
だったら、今作られている巨大なデータセンターも同じなんだろうか。
「そんなに計算能力を増やして何に使うの?」
今はそう思う。
でも、ポケットに電話が入ったときも、似たようなものだったのかもしれない。
必要だから作る。
だけじゃない。
作れるようになったから、使い道を見つける。
そう考えると、無駄に見えるほど増え続ける計算能力も、ちょっと違って見えてくる。
さて。
こんなに計算できるようになった人間は、次に何を思いつくんだろう。
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